2016年からジュニアNISAという制度が新しく始まります。
このジュニアNISAの説明をする前に、そもそもNISAとは何かにスポットを当ててみましょう。

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NISAとは2014年からスタートした制度のことで、それまで行われていた投資利益における税金の軽減措置に代わるものとして導入されました。簡単に説明しますと、NISAとは投資をして利益を出しても非課税にします、という制度になります。
もともとはイギリスで行われていたISAという制度をモデルにし、日本版のISAということでNISAとなったそうです。

そもそもの話、株式や投資信託などに投資をして利益が出た場合は、税金を支払う必要が出てきます。そこでNISAの出番となるのですが、なんでもかんでも非課税になるというワケではありません。
証券会社や銀行にNISA専用の口座を作り、そこで投資の取引をした結果、利益がでれば非課税になるという仕組みなので、口座外取引での利益は課税対象になります。また、NISA口座における取引についても無制限というワケではなく、非課税になるのは一定期間であり、一定金額までの取引に限られているのです。

一定期間というのは2014年のスタートから10年間となっており、現時点では2023年まで続けられるのが決まっています。そして、NISA口座で非課税となる一定金額というのは年間で100万円です。
10年間という期間を考えると、最高で1,000万円分の非課税枠で投資できるという話です。ただジュニアNISAの導入にあわせ2016年から、投資枠が120万円に拡大される予定になっています。NISA口座の有効期限は5年と定められていますので、5年間はどれだけ売却益が出ても非課税だと覚えておいてください。

10年間使えるのに5年間の有効期限があるというのはおかしく感じるかもしれませんが、期限の終了後に再び保有している投資商品を買い直すということで継続可能です。

NISAで覚えておきたいのは、投資商品の売却をしてしまうと、その枠が消費されてしまうという点と、年間100万円という枠は繰り越せないという点でしょう。
前者は仮に100万円の内、50万円分を売却したとすると、その枠は残り50万円分しか非課税枠が残らないということです。
後者は口座を作った初年度に50万円の投資しかしなかったとしても、来年の非課税枠は150万円ではなく、100万円という話になります。