ジュニアNISAが2016年からスタートしますが、やはり利用する前にはメリットとデメリットを確認しておきたいという人も多いでしょう。そこでジュニアNISAを活用した場合のメリットとデメリットについて考えていきます。

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まずジュニアNISAのメリットですが、非課税になる投資額が拡大する点でしょう。
従来のNISAですと、両親や祖父母といった成人しか利用することができませんでした。しかし、ジュニアNISAの導入によって、未成年でも口座の開設が可能になります。結果、家族全員分の口座を作ることができるので、その分非課税対象となる額が大幅に増加します。
上手く投資を運用していくことで、資産そのものを大きく増やすチャンスが生まれるのは大きなメリットです。

また、お子さんがある程度の年齢であるのなら、親御さんと一緒に投資について学ぶ機会を作ることにもなるでしょう。今後は投資を上手く活用することが、資産形成をしていく上で重要なことだと言われていますので、若い内から触れておくのは悪いことではありません。投資そのものが身近になることで、さらにお子さんの選択肢が増えるというのもジュニアNISAのメリットでしょう。

では、反対にジュニアNISAのデメリットを考えてみます。
デメリットの筆頭にくるのは、やはり投資は元本の保証をするものではない点です。購入した投資商品が値上がりをすることもあれば、値下がりすることもあるので、必ずしも利益に繋がるとは限りません。

また、ジュニアNISAでは仮に利益が出たとしても、口座名義人となるお子さんが18歳になるまでは引き出しできないのもデメリットでしょう。
そもそもNISAという制度そのものが中長期の資産形成を目的としたものである以上、取引としてはリスクの高いものを避けるのは常識です。

また、売却した枠は使い捨てになることをあわせると、最大限メリットを享受するためには売却益を狙わずに、配当益狙いになります。
この消極的な投資において資産形成ができるのかという点でも、デメリットがあると言えるかもしれません。

取引をするにしても手数料などが掛かる場合がありますので、下手をするとそれだけでもマイナスになる可能性もあるのです。

※取引手数料は証券会社等によって異なりますが、NISA同様、ジュニアNISAも基本的に無料のところが多いようです。2016年無料とか、恒久的に無料とか書いてあります。