■普通の米を美味しい米に変える技術とは

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お米をより美味しく食べるには炊飯器選びがとても大切ですが、炊飯器を選ぶ上でまず忘れてはいけないのが、内釜の素材や構造と炊飯方式の確認です。

内釜の素材は、主に「鉄釜」「銅釜」「炭釜」「土鍋釜」がありますが、一般的に上位機種になるほど熱伝導率が高くなる特殊な素材が多く混ぜてあったり、内釜の厚みが増す傾向になっています。
釜の構造は、2.3ミリ以上と厚くすることで熱を蓄えながら米を包むように炊き上げる厚釜、銅や金にダイアモンドなど熱伝導率の高い素材を7層8層など多層にすることで強い火力で炊き上げる多層釜、魔法瓶と同じ構造で熱を逃がしにくいなど熱効力の高さが実現できた真空釜の3種類があります。

最後は炊飯方式ですが、内釜に圧力をかけることで米をふっくらモチモチに仕上げる圧力IH方式、米に超音波振動を与えることで米本来の甘みを引き出す超音波方式、炊飯過程で高温スチームを加えることで米の乾燥を防ぎながらもシャリッとした歯ごたえに仕上げてくれるスチームIH方式などが人気の加熱方式となっています。

各メーカーが力を入れているポイントは何と言っても炊き上がりの美味しさですが、購入する際には家族構成や実際に食べる人の好みなどを考慮して、どこに重点を置くか押さえておきましょう。

おすすめの購入時期としては、炊飯器は新米が出回る時期に合わせて新商品を販売する傾向にあるため、その時期の前後で旧商品の価格が一気に落ちます。従って、炊飯器は6月から8月あたりから、型落ちとなった機種の価格が下がるため、新商品にこだわらない人には最適な買い時と言えるでしょう。

■人気のメーカー

①タイガー

タイガーの「炊きたて」は、米本来の味をじっくり楽しみたいという人におすすめの炊飯器です。

最新機種では、食べる人の健康を考えた麦めしコースの追加や、釜の中にプレートを入れておかずも同時に作れるなど時短料理も可能となりました。ですが、商品名にあるように「炊きたて」にこだわる反面、保温機能などは特に重視されていないため、炊飯後はいつも長時間保温をすると言う人には不向きであると言えそうです。

②象印

「羽釜のご飯」で有名な象印の炊飯器は、内釜に南部鉄器を使用した高級モデルです。

鉄鋳物特有の高い蓄熱性で炊き上げた米は、極上なふっくら感が味わえると人気です。また、炊く際の圧力を変化させる7段圧力炊きにより幅のある炊き分けが可能となったため、その日のメニューや体調により好みの食感を選ぶことができます。

③パナソニック

パナソニックの「Wおどり炊き」は、昔ながらのかまど炊きを意識した炊飯器です。

独自の炊き方とも言えるスチーム炊きは、高温の熱と水分を米の中心までしっかりと浸透させるため、米一粒一粒がふっくらと炊き上がるようにできています。

上位機種ではおこげの度合いが選べるコースや、銀シャリモードが9種類に炊き分けれるなど、幅広い選択肢が楽しめます。また、米のブランドに合わせた炊き方もできる「銘柄炊き分けコンシェルジュ」も人気の一つとなっています。